下剋上受験

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【今日のテーマ】
 雰囲気に振り回される

【開催延期のお知らせ】
3.22（日）第2回 桜井算数教室 月イチ講座2020 ―― 新型コロナウイルス対応［2020.02.26掲載］

今日は、中卒なのにファイナンシャルプランナーの私が、経済についてお話しいたします。

「日経平均株価」という言葉を聞いたことがありますよね。

ニュースなどでもたまに出てきます。

日経平均株価とは、すごく横着に説明しますと、日本の代表的な会社225社の株価の平均のことなのです。

225社が全部同じ業種なら日本全体を表すのに適していませんから、建設から数社、鉄鋼から数社というふうに、様々な業種から選んでいます。

この日経平均株価が大変なことになっているのです！

新型コロナウイルスが騒がれ始めた頃、例えば２月の上旬は日経平均株価も安定していました。

ところが！

2/20に23800円あたりにいた日経平均株価が、毎日毎日大きく下がり続け、2/28にはとうとう20900円をつける場面がありました。

23800円→20900円

1割以上も下がったわけですが、これがどれくらいすごいことかというと、新型コロナウイルスよりもこっちが心配というほど大変なことなのです。

皆さんがお持ちのがNISAがヤバいというショボい話ではなく、もっと大きな問題。

雰囲気が悪くなるのです。

日経平均株価が大きく下がると、単純に経済の雰囲気が悪くなる。何となく覇気がなくなるのです。

様々な経済指標があり、景気を表す値もありますが、そんなものより大事なことがあるのです。

日経平均株価が元気よく上昇していると、何だかんだいっても中小企業の社長さんをはじめ、日本を支えている人たちがポジティブに経済活動をするわけです。

それが突然こんなに下がってしまうと…、そりゃちょっと慎重になるわけですね。

この慎重さが景気を一気に冷え込ませるのです。

日経平均株価が大きく下がっても涼しい顔をしているのはテレビに出ている俳優さんくらいです。



マスクが入手困難になっていますよね。

中国で作られているものに頼っていたこともあり、実際に品不足なのです。

反対に、トイレットペーパーやティッシュは中国にはほとんど頼っていません。

でも、「ひょっとしてマスクのようになるのでは？」という不安が怖いのです。

ひとりが３つも買うと一気に売り場から消えます。すると余計に慌てる。この行動が怖い。

オイルショックのときもトイレットペーパーがなくなりましたが、実は品薄になっていなかったのです。偶然、あるひとつの店で起きた売り切れが発端で、皆が過剰に騒いだことが原因です。

マスクは事実ない。トイレットペーパーは実はある。

でも、どちらもお店から消える。


日本を支える企業の人も、消費者も、このように雰囲気で動いているわけです。

中学受験も同じ。

景気が悪くなるんじゃないかと不安になると、ギリギリ家庭は消極的になる。成績低迷を理由に撤退する人もでます。

これではお金持ちだけが有利になります。

慎重に行動することも大事ですが、勘に頼ることも大事。

慎重が必ず良い結果を生んでいることはないというのを、今までの経験で一番よく知っているのは皆さんではないでしょうか。




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次回3/22分は2/24受付開始！


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2020.2.29
桜井信一

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